福島民報社の記事に、聴覚障害者の緊急時の通報における
課題、そして遠隔手話サービスやスマホの活用促進について
掲載されていました。
【福島民報社「緊急時聴覚障害者SOS救え 遠隔手話やスマホ活用」】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200105-00000006-fminpo-l07
(記事から一部引用)
台風19号で床上浸水被害に遭った郡山市安積町の佐藤邦子さん(66)は夫栄治さん(71)とともに聴覚障害者だ。二人暮らしのため、激しい雨音や、緊急車両のサイレン、呼び掛けなどに反応しづらい。台風19号の際、一階で寝ていた邦子さんが浸水に気付いたのは十月十三日午前三時ごろだった。
会話のやり取りが必要になるため、二人にとって自力での一一九番通報は難しい。このため、郡山市が二〇一九年度に始めた「遠隔手話サービス」を使って救助を求めた。
スマホのアプリでテレビ電話をつなぎ、市の手話通訳者に手話で状況を伝えた。市から通報を受けた消防隊によって救出されたのは午後二時ごろだった。邦子さんは「サービスがなかったら、二人でどう対応していたものか…」と振り返る。
Net110や119アプリにより、今は聴覚障害者もスマホを活用して通報ができるようになってきています。
しかし、この記事の文末の方に、聴覚障害者のうちスマホの操作が不得手な高齢者の割合が増加していることに触れ、
技術の進歩に取り残される高齢者への対応が課題だとしています。
福島県ろう協会の会長はコメントで、
「ろうあ者にとって通報の選択肢が増えるのは良い」が、
「デジタル技術の発展から取り残されてしまう人もいる。
改めて行政や地域住民間で支援が必要な人の把握に
努めてほしい」と日頃からの支援の大切さを訴えています。
これからの超高齢者社会、聴覚障害者はさらに増加するでしょう。その人たちに対する支援についても考えていかなければ!
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