本日、第198回国会にて、「読書バリアフリー法(視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する法律)」が成立しました。
読書バリアフリー法は、「障害の有無にかかわらず全ての国民が等しく読書を通じて文字・活字文化の恵沢を享受できる社会の実現に寄与する」ことを目的としています。
つまり、今まで視覚障害者は「見えない」ために、
文字や活字を読むことができず、巷にあふれる本(文字・活字文化)を楽しむことができませんでした。
2008年から日盲連は読書バリアフリー法制定を求めており、昨年の障害者の読書環境整備をめざす国際条約(マラケシュ条約)の批准、今回の読書バリアフリー法の制定につながったということでしょう。
読書バリアフリー法では、国が読書環境整備の基本計画を定め、自治体に障害当事者の意見を反映した具体的な計画をつくるよう求め、 国や自治体が取り組むべき基本的施策も盛り込まれています。
●障害者が利用しやすい図書館の整備(9条)
●インターネットによるサービス提供の強化(10条)
●読みやすい書籍や電子書籍の製作支援、販売促進
(11、12条)
●使いやすい電子書籍や端末など先端技術の研究開発
(16条)
と、これから図書館や出版関係で、視覚障害者への読書バリアフリーが進みそうです!