6月18日に発生した大阪北部地震から、今日で1週間を迎えます。
近畿地域における住宅被害は6700棟を超え、大阪府内ではなお約520人が避難生活を送っています。
大阪聴力障害者協会が、大阪北部地震についての取り組みを公開しました。
【大阪聴力障害者協会:「大阪北部地震について」】
http://daicyokyo.jp/info/20180618osk.html
6/18午前7:58頃地震発生から、会員への安否確認や協力体制の構築など、今に至るまでの取り組みがタイムライン形式で紹介されています。
ろう者が災害時に困った例を拾い読みしてみますと、
・屋根の瓦がはがれ落ちて雨漏りしているところもある。
吹田市はこの様な人にはブルーシートを配布しているが、
市役所ホームページで情報を発信しているので、
高齢ろうあ者は情報がつかみにくい。
・地震当日、手話通訳者が現地に行けず、また、市役所への電話
が通じず困ったろうあ者がおられました。
・災害情報はHPに出ていますが、IT弱者のろう高齢者はわかり
ません。カセットコンロ配付、自衛隊による入浴支援、無料の
スーパー銭湯、ゴミの出し方などもネット情報なので、スマホ
やネット環境があるろう者はそれらを活用して情報収集してい
ます。
・大竹会長から大阪府に地震による支援先の連絡先が電話番号し
かない、不当な差別的取扱いにあたるのではと指摘。
ITで情報をすぐに発信できるようになったのは良いのですが、
やはりIT弱者の高齢者には伝わりません。
それに「聴覚障害」が重なる「高齢聴覚障害者」にとっては
なおさらであることがわかります。
「情報発信」も大切ですが、その情報にアクセスできる「情報アクセシビリティ」が一番大切だということを教えてくれます。
【大阪聴力障害者協会:「大阪北部地震について」】