聴覚障害者が旅行をする際、コミュニケーションや情報取得のバリアが大きな課題となり、旅行を楽しむことができません。
例えば、
「バス車内や名所でのガイドの案内がわからないので、
一緒に回っていてもつまらない」
「資料館や博物館などの展示物に音声案内があるが
それが聞こえない」
「高速PA休憩や散策時の集合時間が音声案内のため、
分からない」
などです。
この度、クラブツーリズムが聴覚障害者を対象とした新しい観光案内の実証実験ツアーを実施することになったそうです。
『クラブツーリズム:<プレスリリース>聴覚障がいの方を対象にした新しい観光案内の実証実験ツアーを実施』
http://www.club-tourism.co.jp/press/2017/12/05/935.html
(プレスリリースから一部引用)
~前略~
本ツアーは、UDトークを開発・販売しているShamrock Records 株式会社と、日本航空株式会社のご協力のもと企画しました。
音声認識ソフトウェア「UDトーク」は、ダウンロードした端末に話した内容がリアルタイムで字幕となって表示されるため、聴覚に障がいがある方や、多言語翻訳機能を使うことによる訪日外国人の方との円滑なコミュニケーションに有効なツールであると言えます。
今回の実証実験の主な目的は、聴覚に障がいがあるお客様への観光案内を添乗員やバスガイドが手話や筆談で行うのではなく、この「UDトーク」を活用し円滑に行えるかを検証することです。
~後略~
築地場外市場、うおがし市場、波除神社、築地本願寺等の散策、羽田空港JAL工場見学を、現地ガイドによる観光案内をUDトークを活用し、参加者の端末に表示する方法だそう。
聴覚障害者には、ツアー旅行やバス旅行はコミュニケーションなどのバリアにより、敬遠しがちでしたが、これから変わっていくといいですね。